あ、まっちゃんってのは王子のお嫁さんのことなんだけどね、まっちゃんが夜になるとね、スマホを持ってそっと部屋の片隅に行って、何やら怪しい音を立ててるの。
で、王子こっそり覗いてみたわけ…
まっちゃんこんな夜更けに一人で何してるんだろう?って…
そしたらね…
なんと…
玄米炒ってたの。炒り玄米作ってたの!!!
ギャ嗚呼アーーーーーーーーーーーーーーーー
妖怪炒り玄米よっ
妖怪炒り玄米が出たよっ!!(唾
スマホで炒り玄米の作り方を調べてたのよぉおおお!!
王子取り乱した末に失神寸前。
薄れ行く意識の中で、妖怪炒り玄米の低い声が木霊しる…(汁
『食べなはれ…
食べなはれ…
炒り玄米を 食べなはれ……』
ひっひっひっひっひっひ!
………チュンチュンチュン…
気付いたら王子は、爽やかな朝の光の差し込む天蓋付きベッドの上で横たわり、小鳥のさえずりとまっちゃんがブレックファーストを用意する、小気味良い音に包まれて、眠っていたようだった。
妖怪炒り玄米に関する話は以上です。
王子でした。
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